国の借金 12月末で1018兆円
税理士 林 俊一のコラム (第11回)
財務省は2月10日に平成25年12月末現在の「国債及び借入金等現在高」を発表しました。
これによると、国債や借入金などの合計、すなわち国の借金は1,018兆円にのぼり、平成25年9月末から3か月で約7兆円増加し、借金の膨張が止まらないことを明らかにしました。
内訳は、国債が849兆円と全体の約83%を占めています。
このうち普通国債は740兆円(うち復興債が11兆円)と過去最高を更新した模様です。
この国の借金1,018兆円は、平成25年度当初予算の税収見込み額43兆円の約24倍であり、家計に置き換えると年収600万円のサラリーマンが1億4,400万円の借金を抱えているということになり、危機的状況といっても過言ではありません。
また、平成25年度の予算92兆円のうち国の借金(公債金)は43兆円にのぼり、借金依存度は46%にもなっており、今後も国の借金の増加が予測されるところです。
財政再建の道は、先が見通せない感じがします。
岩見沢事務所 所長 税理士 林 俊一