令和3年度の年末調整の変更点について
8月の夏の暑さが嘘のように秋らしくなってきましたね
少し気が早いですが、年末調整のお話をしたいと思います。
ここ数年、税制改正により年末調整で提出する書類が増えたり、減ったり、形式が変わったり…
経理担当者の悩みの種になっていたのではないでしょうか。
いったい令和3年の年末調整はどうなるのか…とビクビクしていた皆様
ご安心ください!!
令和3年の年末調整に関わる税制改正は、経理担当者の方にとって嬉しい内容になっています。
改正事項はいくつかあるのですが、その中でも特に多くの方に関係してくる2点について
ご紹介しようと思います。
1.税務関係書類における押印義務の見直し
2.年末調整関係書類を電子データで回収する際の承認の廃止
1の「税務関係書類における押印義務の見直し」は、端的に言うと
「年末調整関係書類に印鑑を押さなくてよくなる」というものです。
つまり…
「田中さん、年末調整の書類書いてきたよ」
「ちょっと山田さん!印鑑を押してないわよ!ちゃんと押して持ってきて!」
「え~面倒くさいなぁ~」
なんていう年末の風物詩(?)ともいえるやりとりをしなくてもよいのです。
ただでさえ忙しい年末、この手間が減るだけでも嬉しいですよね。
これまで毎年税務署から送られてくる書類には印鑑を押す箇所がありましたが
令和3年分からは削除されています。
2の「年末調整関係書類を電子化する際の承認の廃止」は
去年まで年末調整関係書類を従業員からデータで回収する場合、事前に税務署へ
申請書を提出する必要がありましたが、令和3年からはこの申請が不要となりました。
これを機に、年末調整の電子化に取り組んでみてはいかがでしょうか。
改正事項をさらに詳しくご覧になりたい方は、国税庁HPをご覧ください。
参考:国税庁HP「源泉所得税の改正のあらまし 令和3年4月」