建設業における経営事項審査改正案
国土交通省は、担い手の確保・育成、災害対応力の強化、環境への配慮、を推進するため検討して
いた経営事項審査(経審)の改正案を、3月14日中央建設業審議会の総会で示しました。
具体的な改正案は
①担い手の確保・育成
◇直近事業年度に施工した全ての建設工事(元請工事に限る)において、CCUS上の現場登録及びカ
ードリーダー設置等の就業履歴を蓄積するための措置を講じている。※15点
◇直近事業年度に施工した全ての公共工事(元請工事に限る)において、CCUS上の現場登録及びカ
ードリーダー設置等の就業履歴を蓄積するための措置を講じている。※10点
◇ワーク・ライフ・バランスに関連する認定制度、くるみん、えるぼし、ユースエール、の認定を
受けている。※2点~5点 複数認定を受けている場合は点数を合計せず最も高いものを評価
②災害対応力の強化
◇従来加点対象としていた建設機械のほか、ロードローラー、振動ローラー、ブレーカ、解体用掴
み機、高所作業車など実際の災害対応で活躍している機種を加点対象に加える。ダンプにおいて
は最大積載量5t以上を対象としていたが、5t未満も加点対象に。
※最大15点は変わらず対象機械の拡充
③環境への配慮
◇環境マネジメントシステムの認証であるISO14001を加点対象としていたが、エコアクション21
を加点対象に拡充する。※ISO14001は5点、エコアクション21は3点、両方取得の場合は5点
以上が今回改正案の内容で、2023年1月の施行を想定しているようです。