税務職員の異動について
税理士 林 俊一のコラム(第51回)
6月は税務調査も一段落というところではないでしょうか。
ところで、税務職員は毎年7月10日が異動日ということで固定されています。
これは、
①個人の所得税の確定申告書の期限が3月15日であり、その後の残務整理などが5月位まで要すること
②法人の決算期で一番多いのは3月決算であり、5月末までに提出される申告書の所要の整理などが6月いっぱい要することなどにより、一段落する7月に定期異動を行うことになっているようです。
札幌と道内の地方間の異動では7月10日の発令から赴任期間が1週間乃至2週間程度あり、新しい体制で全員が揃うのは7月末くらいになります。
8月はお盆休みもあり、本格的に税務調査が行われるのはお盆明けです。
税務職員も一介のサラリーマンであり、人事異動は最大の関心事のようです。
家族を含め異動は大きな人生のイベントであり、この点は税務職員も民間企業のサラリーマンと変わらないようです。