6分の1の世界と"ゆで蛙"
会計人には、“企業経営の全体を知っている”との自負がある。
しかし、それは錯覚である。
会計人の専門分野は、6分の1の世界に過ぎない。
6分の1の世界(会計人の基幹業務)の外側に
6分の5の世界(本格的なコンサル)が存在する。
会計・税務の専門家ではあるが「経営全体」をサポートできる人は少ない。
(だから コンサルティングは面白い、ほとんどバッティングしない)
専門分野にこだわり、職人で終わるのは自由だが、
このままでは“ゆで蛙”になりかねない。
関与先の心の中に、静かな変化が起きている。
顧客の知的レベルが向上し、会計人と顧客の“信頼関係流動化”が始まっている。
“先生商売”に対する評価は低下の兆しがある。
対策は何か?
とりあえず基幹業務の周辺ビジネスに軸足を移し、事業領域を広げよう。
ISO9000Sは、事業承継や経営計画等と同じように
2つの世界をつなぐ架け橋となる。
ISOは「強力な経営資源」であり、事務所を支える守護神である。