100年企業をめざす「事業の承継」(第7回)
9.事業承継を成功させるための必須条件は?
POINT
1 ► 経営者としての帝王学を教える |
2 ► 事業承継の事実を周囲に認知させる |
3 ► 後継者に自信とやる気を付ける |
4 ► 承継後はでしゃばらない |
◎ 経営者としての帝王学を教える
経営者として、身につけておかなければならない学問、あるべき姿を伝えてください。
① 経営に対する熱意と意欲 | ④ 周囲からの人望 | ⑦ 主体性を持つ |
② 経営センス | ⑤ 真摯さを持つ | ⑧ 客観的分析力を持つ |
③ リーダーシップ | ⑥ 時間を有効に使う技術 | ⑨ 感謝の気持ちを忘れない |
◎ 事業承継の事実を周囲に認知させる
関係者へ事業承継の事実を伝え、認知をしていただくことが大切です。
主な関係者は、次になります。
① 親族 | ② 会社役員および従業員 | ③ 取引先 | ④ 金融機関 |
関係者全員に理解していただくことで、円満な事業承継が進みます。
◎ 後継者に自信とやる気を付ける
後継者との間に信頼関係を築き、意見に耳を傾け尊重し、褒めることで、後継者の自信とやる気が出ます。
その結果、後継者自身が意識や知識、行動の自己改革を進めることができます。
自信のない経営者の元では、企業経営もうまくいきません。
◎ 承継後は出しゃばらない
人生の大半を、自社に費やしてきた経営者にとって、後継者に譲るときには、数々の心配があると思います。ついつい口出しをしてしまうことも、あるでしょう。承継後に軌道に乗るまでは、会長として頑張ろうと思っている、経営者もいるでしょう。
しかし、これではせっかく新社長を中心とした新体制を作っても、新社長はやりづらく遠慮がちになったり、甘えたりして育ちません。
新社長を立て、待ちの姿勢で見守りましょう。アドバイスは、新社長と2人だけのときに支援型で行いましょう。
次回タイトル
【親族へ承継するメリットは何ですか?】
H25.6.1更新予定です。どうぞお楽しみに!!