100年企業をめざす「事業の承継」(第36回)
37.中小企業は、どのようなリスクを抱えていますか?
POINT
1 ► 事業承継することの意義を改めて考える |
2 ► 中小企業の主なリスク |
3 ► 具体的なリスク |
◎ ———— 事業承継することの意義を改めて考える
経営者にとって「事業承継を先延ばしにする」または「しない」ということは、企業にとって大きなリスクです。
その一方で、事業承継することで、経営者交代による変化と先の見えない経営環境から「事業の将来」に対して不安を感じている人も少なくないようです。
その不安を取り除くためにも、企業が直面する経営リスクをあらゆる角度からとらえ「事業承継することの意義」を改めて考えてください。
もちろん、債務超過や経営不振などの理由で、承継することが後継者や関係者が不幸になる可能性があれば、廃業も一つの選択肢になります。
自社のリスクを知り、克服することでより強い安定した企業を作り上げることができます。
◎ ———— 中小企業の主なリスク
企業リスクを大きく分けると、次の2つになります。
① 経営リスク
経営リスクとは、経営全般にかかる事業体制の不備や、外的要因による
間接的影響から生じる「経営損失の危険性」です。
企業の事業活動や、企業内部で発生する リスクもあります。
② 財務リスク
財務リスクとは、企業の財務活動全般のリスクです。
資金計画、資金調達、資金運用などのリスクです。
◎ ———— 具体的なリスク
事業承継に伴う、中小企業の抱える具体的なリスクとして、次の3つをあげてみました。
① 借入金返済
金融機関から借入金がある場合は、事業承継するときに整理する必要があります。
事業承継を決意する前でも、経営者に万が一のことがあったときのことを考慮し、
借入金の返済準備が必要です。
経営者に万が一のことがあれば、金融機関から 「信用低下」
「一括返済請求」 「取引条件の変更(厳しくなる)」などの事態が
想定されます。
② 運転資金
事業活動に必要な運転資金準備は、もちろん必要です。
経営者に万が一のことが起こったときに、後継者が承継し安定する期間の、人件費や事業継続に
必要な資金準備が必要です。
③ 役員退職慰労金・弔慰金
経営者が引退後の生活資金として準備していた退職金が、経営者にもし万が一のことがあったときには、経営者の家族の生活を守るための死亡退職金として有効になります。そのために、役員退職慰労金や弔慰金の準備が必要になります。
次回タイトル
【相続するときの対策は必要ですか?】
H26.8.15 更新予定です。 どうぞお楽しみに!